「響30年」メルカリ偽物販売 空き瓶も高額販売され悪用 日本産ウイスキー品薄のわけ

サントリーのブランドウイスキー「響30年」の偽物をメルカリで販売した古物店店員が逮捕されました。メルカリでは響の空き瓶が売られており、これらを購入して中身に安い酒を詰めて売る手法で悪用されたとみられています。




「偽装酒」という手口

三重県警は21日、「響30年」の偽物を「メルカリ」で販売したとして、詐欺と商標法違反の疑いで、古物店店員の根本武明(29)=東京都中野区丸山=、笹川裕(26)=渋谷区本町=両容疑者を逮捕しました。

両容疑者は、メルカリに出品されていた「響30年」の空き瓶を購入して中に安いウイスキーを詰めて本物と偽って販売する手法で、5本を計99万円ほどで販売していたとのことです。


(メルカリに出品されている「響」などの空き瓶)


日本産ウイスキー、世界的人気で品薄に

日本産ウイスキーは、この10年で出荷量が2倍に急増しました。

2000年以降、日本の代表的な銘柄のウイスキーが世界的品評会で数々の賞を受賞したため人気が高まり、日本国内だけでなく国外でも需要が拡大。

その背景には、
・日本の品質管理の高さはもちろん、「水の質」に恵まれている
・夏に高温になり冬は寒さが厳しい気候がウイスキーづくりに適している
・ヨーロッパなどの品評会に積極的に参加するようになった
ことがあると言われています。

日本産ウイスキーの輸出先は、かつてはアジアが中心だったのが、現在は欧米のほかアフリカなど44か国に倍増しました。

ドラマ「マッサン」も人気を後押し

2014年秋にニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝とリタ夫妻の生涯を描いたNHKドラマ「マッサン」が好評を博し、放映後、舞台となった余市蒸留所にはそれまでの約3倍の90万人を超える人々が見学に訪れ、観光スポットになったほどです。

そのため、日本産ウイスキーの需要が高まりすぎて供給が追い付かなくなり、いくつかの人気銘柄が生産中止に追い込まれました。

ニッカウヰスキー
2015年に「余市」「宮城峡」の出荷をとりやめ

サントリー
2018年6月 「白州12年」生産中止
2018年9月以降「響17年」生産中止に

10何年間熟成させなければならない銘柄なため、ブームになる前からそこまでのブームになることを見込んでいたわけではないので、出荷が追い付かなくなってしまったのです。

今年も日本産ウイスキー3銘柄が「ワールド・ウイスキー・アワード2018」最高賞を受賞

ブレンディッド 限定品の部 最高賞
ベンチャーウイスキー社「イチローズモルト モルト&グレイン」
ベンチャーウイスキー社は、1965年生まれの肥土伊知郎氏率いる会社。
あのイチローとは関係ありませんが、海外での普及も考えてイチローを連想させるネーミングにしたのかもしれませんね。

ブレンディッド モルトの部 最高賞
ニッカウヰスキー 「竹鶴17年」
「竹鶴17年」は通算4度目の受賞です。

シングルモルトの部 最高賞
サントリースピリッツ「白州25年」


1本3000万を超える値がついたことも

今年の1月27日、香港の競売で「山崎50年」がなんと約3270万円で落札されました。

この落札額は、日本産ウイスキーとして過去最高額です。

元は2011年に150本限定で販売されたもので、定価は1本100万円だったそうです。

日本以上に、海外で高値でも手に入れたい人がいることがよくわかりますね。

年数千本しか作れない希少酒が大量に出回っている

「響30年」は定価12万5千円ですが、年数千本しか出荷されないレア感もあって定価をはるかに上回る値段で取引されています。

メルカリ、ヤフオクでは40万円台、楽天では50万円程度で販売されているようです。

しかし、もともと年間数千本しか生産されないウイスキーなのに、オークションや楽天に出品されている数が多すぎる気がします。

楽天は、ブランドバッグなどでも偽物がよくあり、お店も把握しきれていない場合があるようです。

鑑定に出して初めて偽物であることがわかるケースもあります。

また、写真と実際に購入して送られてくる品物が同じとは限りません。

インターネットで高級酒を購入する場合は、信頼できる会社から購入するなど、かなり注意したほうがよさそうですね。




「響30年」の空き瓶が9万で売れている

メルカリには「響30年」の空き瓶が数万円でたくさん出品されていて、中には9万円の値段ですでに売り切れているものもありました。

高級ウイスキーの空き瓶はインテリア用に購入される場合もありますが、9万円の値で購入とはちょっと怪しいですね。

他にも、「山崎」や「マッカラン」の空き瓶が高額で出品され、すでに売り切れていました。



まとめ

高級酒の偽物が出回るのは、世界的人気で品薄のため。

人気のきっかけは、海外の品評会での優賞やドラマの影響。

日本産ウイスキーの「偽装酒」は、海外に輸出された可能性もある。

マッサンは、日本産ウイスキーが世界で受賞するレベルになったことを喜んでいるでしょうが、人気にただ乗りして違法行為までする日本人が出てきたことを嘆いているのではないでしょうか。




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