サーシャ・バイン(ベイジン)コーチのインタビューとtwitterに見る名言の数々 <訳文あり>

WTAファイナルは残念な結果に終わってしまいましたが、大坂なおみ選手を1シーズンでここまで引き上げたサーシャコーチに注目が集まっています。モットーは「プレイヤー・ファースト」というサーシャさんのインタビューからコーチング力や名言をまとめてみました。




サーシャ・バインの哲学は『プレイヤー・ファースト』

大坂なおみ選手はメンタルが弱いと言われていますが、それをフォローしているのがサーシャコーチです。

サーシャさんが大坂選手のコーチになってから大幅にランキングをあげたことで、サーシャコーチのコーチングに注目が集まっています。

「プレイヤーファースト」という哲学を持っているそうです。

サーシャコーチのインタビューの要旨の日本語訳をご紹介します。

※営利目的の訳文の無断転載はお断わりします。

司会者から、ヒッティング・パートナーとコーチの違いについてきかれて

「今の方が公式に名前を挙げてもらえるし、ヒッティング・パートナーの頃よりも責任は重い。それは自分が長い間望んでいたこと。でも、本当のところ、ヒッティング・パートナーとコーチの仕事内容はあまり変わらないと思う。以前と同じようにアドバイスをするし、自分のすべきことをするだけ。」

「コーチングする選手によって、アプローチは変えなくちゃいけない」

僕のモットーは、『プレイヤー・ファースト』だ。母親の結婚式も妹の結婚式も出られなかった。指を骨折したままプレイしたこともある

選手に自分で理解させる指導

「教えすぎるコーチが多いと思う。選手に自分で理解させることが大切」

また、大坂選手のように若い選手を教えるには何か違う点はあるのかときかれて、

「辛抱強くガイダンスを与えるよ。セリーナに説明するより多くのことを説明しなければいけないんだ」
と答えていました。

ヒッティング・パートナーの役割は、ただ練習相手になるのではなく、対戦相手の選手の癖などを再現して実戦のシミュレーションをするのだそうです。

ですから、コーチとそれほど変わらないというのもうなずけます。

指を骨折してもプレイを続ける責任感って、日本人に通じるところがあるかもしれませんね。

WTAとのインタビューで語った大坂選手との出会い

サーシャコーチは、WTAとのロングインタビューで大坂選手との出会いや本音を語っていました。

その中で数々の名言が飛び出しましたのでまとめてみます。

「大坂選手に会った時、すごいポテンシャルを持った選手だと感じた。こんな選手が、なぜこれまでトーナメントで勝てていないのか知りたかったし、もし僕がコーチになったらどう彼女を手助けできるだろうかと考えてた。そして、すべてがうまくいったんだ。これは起こるべくして起こったことなんだよ

男子並みのサーブスピードを誇る大坂選手なら、黙っていてもランキング30位には入るはずなのに、低いランキングにとどまっている理由がわからないと思ったそうです。

それだけポテンシャルが高いのに、持っている力を生かし切れていないと感じたようですね。

人生は決断の連続だよね。コートでも同じなんだ。きっかけを作ろうと思うかどうかにかかってる

「若い選手を教える時は、あまりああしろこうしろと言わずにサポートしてる。なぜかって?自分で見つけたことは、人に言われたことよりもはるかに価値があって心に残るからね」

「大坂選手にも何をやるべきか言いすぎないようにして、サポートするだけにしてる。彼女が自分で決断を下す余地を少し残してるんだ」

相手が自分で気づくまで待つのは、とても忍耐のいることだと思います。

サーシャコーチは若い時に父親を亡くしたり、現役選手時代になかなか結果を出せずに苦労をされたので、こうした忍耐力や分析力が自然と備わったんじゃないでしょうか。


大坂選手のマイナス思考が問題と指摘

「(最初会った時に)マイナス思考だと思った。これをプラス思考に変えたいんだ」

「ダメなことはすぐに忘れること。これがプロには必要」

「大坂選手は完璧主義者だから、自分に厳しすぎて落ち込むことがあるんだ。だから僕はその逆を行くようにしてる。大坂選手が落ち込んでネガティブになってる時は、僕が行ってこう言うんだ。『大丈夫だよ。地球は丸いしグラスは緑色じゃないか。すべて大丈夫だよ』ってね」

気持ちの切り替えや意識して前向きになることなど、メンタル面の指導を重要視していますね。

声かけの仕方が熱っぽくって松岡修造さんに似ているという声も出ていますが、あれは意識してやってたんですね。

大坂選手も、サーシャコーチのおかげでマイナス思考が改善したと語っていました。

「私は自分自身に対してネガティブになりがちだったんだけど、サーシャと組むようになって、少し楽観的になった気がするわ」

「彼は毎日とても楽しくエキサイティングにしてくれるの。私のような人には時には退屈な時もあるから、ありがたいわ」


サーシャ・バインのTwitterに見る名言

サーシャコーチのTwitterはいつも礼儀正しく感謝の言葉でつづられていますが、時々強い口調で問題提起をしていて印象的です。

これまでどんな名言があったのかまとめてみます。

WTAファイナルでは勝利をあげられませんでしたが、とても前向きで力強いツイートで締めくくっていました。

【訳】なおみにはこの信じられないほど素晴らしいシーズンをくれたことに感謝しています。私たちが望んでいた結果にはならなかったけれど、この上なく彼女を誇りに思っています。この若き女性の夢を叶えるために必死で手助けをしてきてくれたチームの皆にも感謝しています。真のチャンピオンを育て、私を信じて娘を預けてくださったご両親にも感謝します。応援してくださったファンの皆様、厳しい局面でも励まし続けてくれたファンに、心から感謝します。皆さんの誰が欠けても、この成果は成し遂げられなかったことでしょう。2019年が待ち遠しいです!


サーシャコーチの言葉が、WTAの公式アカウントでも引用されていました。

【訳】なおみはなおみ自身なんだ。誰かの足跡の上を歩んでいくだけなら、自分の足跡を残せないと思う。


サーシャコーチは、大坂選手にパイオニアになってほしいという理念を持っているようです。

教育者になっていても成功したかもしれませんね。

ウィンブルドンでは、コートに散らかったペットボトルなどのゴミの画像をtwitterにあげて、強い口調でこう指摘していました。

「選手やコーチの皆さん。グラウンド係の人たちはコートのコンディションを整えるためにいるのであって、掃除するためにいるんじゃありません」

これに対して、サーシャコーチに賛同するリプライが95件も来ていました。

「エネルギーと忍耐力があれば、あらゆることを克服できる」





オンコーチ中のサーシャコーチ

選手に自分で判断させると言う一方で、サーシャコーチはいつもタブレット端末を携帯していて、試合内容や相手選手のデータを分析しているようです。

SAPを愛用してるそうです。

いろいろな選手のヒッティングパートナーやアシスタントコーチを務めてきて、相手を知り尽くしているわけですから相手選手にしたら敵に回したくないでしょうね。

これからも日本の代表でいてくれることを期待してます。


まとめ

今月34歳になったばかりのサーシャコーチですが、選手と年が離れすぎていないことが自分の強みだと語っていました。

若くして確固たるコーチング哲学を持っていて、ドイツ人らしい合理的な考えの持ち主だなと思いました。

USオープン後は疲れからか思うようにプレイできなかった大坂選手を、今後どんなふうに指導していくのか楽しみです。

また、新しい情報がありましたらご紹介します。



サーシャコーチの生い立ち、家族構成、気になる彼女については、こちらをどうぞ。

大坂選手の子供時代の家族構成と子役出演エピソードについては、こちらをご覧ください




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