大坂なおみ サーシャバインコーチの契約解除の理由と今後は?

大坂なおみ選手を世界ランキング1位に導いたサーシャコーチとの契約を終了したという衝撃のニュースが発表されました。海外メディアも理解できない衝撃の展開と報じています。突然発表されたバインコーチ解任の理由をさぐってみました。




世界を駆け巡った衝撃のツイート

大坂選手は、元々持っていた才能を生かしきれずに世界ランキング72位と苦戦していた頃にサーシャコーチと組んでからめきめきと頭角を表し、たった1年で全米オープン、全豪オープンで優勝するまでになりました。

サーシャコーチも、昨年の時点では「契約を延長したい」と語っていました。

不調の選手がコーチを変えるのはよくあることだそうですが、うまくいっているコンビをこの時期に解消したことは専門家の間でも驚きを持って受け止められています。

「(大坂選手)皆さん、サーシャと一緒に仕事をするのは終わりにします。彼の仕事に感謝してます。彼に素晴らしい未来を。」

「(サーシャコーチ)なおみ、ありがとう。僕も幸運を祈るよ。なんという道のりだったんだろう。僕をチームに入れてくれてありがとう」




考えられる理由1:報酬問題

ちょうど契約更改の時期にあたっていたのかもしれません。

サーシャコーチの報酬がいわゆる「固定給プラス歩合」方式で決まる契約だった場合、大坂選手の獲得賞金が跳ね上がったことで、サーシャコーチの受け取る金額も途方もない額になってしまった可能性がありますね。

大坂選手には、今はトレーナーをはじめ数多くのスタッフがいます。

サーシャコーチの報酬だけがものすごく高くなってしまうと、他のスタッフとのバランスが取れなくなってしまうのではないか、という懸念が出てきたのかもしれません。

そのため報酬の算定方法を見直そうとして、こじれてしまったのではないかという見方も出ています。

大坂選手のお父様がマネジメント的なことを握っているようで、大坂選手の「テニス国籍」をスポンサーのつきやすい日本と決めたのもお父様だそうなので、お金にはシビアというか、しっかりした方のようです。

サーシャコーチも苦労してようやくここまでのし上がってきた方なので、必要以上に自分を安売りすることはないわけですよね。

それで決裂してしまったのかもしれません。

サーシャコーチの苦労話を少しだけご紹介します。

ドイツ紙に「女性のしもべ」と書かれたことも

4年前のサーシャ氏の地元であるドイツの新聞のオンライン版には、辛口の批評が残っていました。

記者は
「ヒッティング・パートナーは、選手として大成しなかった人には人気のある職種だ。女性のしもべのようなものだ」
と評していました。

サーシャさんは、セリーナ・ウィリアムズのヒッティング・パートナー時代、
「打撃パートナーは、打ち合いだけでなく、練習場を予約したり、フード&ドリンクを取ってきたり、ムードメーカーになったり、時には愚痴の聞き役になることもある。それも仕事の一部なんだ」
と語っていました。

サーシャさんは、そういった雑務も厭わずこなしていたようです。

セリーナとの関係は良好で、セリーナをミュンヘンの実家に招待したこともあるそうです。

そんな良好な関係を何年も維持していくには、相当な努力をしたに違いありませんね。



(出典:Frankfurter Allegimine)

考えられる理由2:より戦略的なコーチを雇いたくなった

サーシャコーチは100人以上の選手のデータをタブレットに入れて研究し、試合会場にも持ち込んでいるそうです。

そういったデータに基づく指導もあったかもしれませんが、やはりサーシャコーチと言えば、がんばれがんばれと発破をかけ続けるメンタル面の指導に力を入れているイメージが強いですよね。

サーシャさんは、「若い選手は特に自分で学ぶことが大事だから、僕からはああしろこうしろと教えない」と言っていました。

メンタル面は十分鍛えられたので、その先の戦術的な指導のできるコーチに乗り換えようとしているのかもしれません。

もうこんな表情を見ることもないんですね(T T)


考えられる理由3:心理的にそりが合わない

大坂選手は、最近ではわざと予定していたコートへ行かずに、サーシャコーチのいない別のコートに行って練習したりすることがあったそうです。

報酬問題だけだったら、こういった感情のもつれは起きそうにないですよね。

大坂選手は、サーシャコーチは「とてもポジティブ」だけど、自分は、時折り気落ちしてしまうことがあると語っていました。

大坂選手は完璧主義者で、実力を発揮できずにミスをしてしまった時などはひとりになりたがるそうです。

そんな時はそっとしておいてほしいのに、そばで「がんばれ、がんばれ」をやられると疲れてしまうということもあるのかもしれませんね。


(出典:The Answer)




考えられる理由4:コーチ・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀コーチ賞)の受賞が引き金になった

サーシャさんは昨年12月に、WTA(女子テニス協会)2018年のコーチ・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀コーチ賞)を受賞しました。

この賞は2018年に創設されたものなので、サーシャさんは受賞者第1号ということになります。

受賞は、仲間のコーチの投票によって決まったそうです。

コーチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれたことで、サーシャさん自身への注目度がより高まり全豪オープンではこんな記者会見も行っています。

サーシャさんの対応はこの上なく謙虚で紳士的なのですが、それでもある疑念が沸き起こってしまいます。

コーチや監督がもてはやされるのはどういうシチュエーションでしょうか?

あまりぱっとしなかった選手が、いいコーチが来てくれたおかげで見違えるように強くなったという場合ですよね。

大坂選手は元々才能があったとはいえ、1年前のランキングは現在とは違いすぎるので、そこを何度も強調されるのは嫌なのかもしれません。

少なくとも、大坂選手の側からするとそのように感じるのではないでしょうか。

大坂選手は、相当負けず嫌いな性格のようです。

サーシャコーチをインタビューに引っ張り出すと、どうしても「大坂選手にはネガティブになる時がある」という話が出ます。

二十歳そこそこの大坂選手は、その話を何度もされたくないと思っているかもしれません。


(出典:フジテレビ)

まとめ

大坂選手もサーシャさんもプロフェッショナルですから、関係解消の真相が公になることはないでしょう。

サーシャさんはいまやスターコーチですから次の仕事に困ることもないでしょうし、ツアーコーチをやめたければスクールを開いても十分繁盛しそうです。

大坂選手はドバイへはコーチなしで臨むそうです。

コーチなしという選手もよくいるそうですので、しばらくひとりになって、じっくりと自分に合うコーチを見つけるのではないでしょうか。

ふたり一緒の姿が見られなくなるのは残念ですが、別々の道を歩んでもどちらも応援していきたいと思います。

(2019.2.17追記)
大坂選手がドバイの記者会見で、サーシャコーチとの契約解消について
「金銭関連の問題ではない」
と、報酬額の折り合いがつかなくなったのではという報道を否定しました。

また、「キャリアでの成功より幸福感のほうが大事」と意味深な発言もしています。

今後の展開に目が離せません。


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