広場恐怖症ってどんな病気?症状と治療法は?千葉ロッテ永野将司投手が公表

千葉ロッテの永野将司投手(25)が広場恐怖症であることを公表しました。飛行機に乗れないなどの支障が出ているそうですが、球団も症状を理解して支援しているそうです。広場恐怖症とはどんな時に発作が起きるのか、なぜ起きるのかなどをまとめてみました。



広場恐怖症ってどんな病気?

広場恐怖症は不安障害の症状のひとつです。

通常であればなんでもない場所で、呼吸が苦しくなったり、心臓が締め付けられるなどの発作に見舞われるというものです。

「広場」という名前がついていますが、「広場=人の多い場所」を意味し、列車やバス、飛行機などの公共交通機関や、エレベーター、店や映画館などの囲まれた場所、列に並ぶなど、具合が悪くなってもすぐに退出できないのでは?と思われるすべての場所が恐怖を感じる対象になります。

1度発作を起こすと、再発をおそれて同じ場所や状況を避けるようになります。

約30~50%の方がパニック障害を併発していると言われています。

突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。

このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。

そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。

とくに、電車やエレベーターの中など閉じられた空間では「逃げられない」と感じて、外出ができなくなってしまうことがあります。

パニック障害では薬による治療とあわせて、少しずつ苦手なことに慣れていく心理療法が行われます。

無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。周囲もゆっくりと見守りましょう。
(出典:厚生労働省メンタルヘルスサイト)

パニック障害になりやすいタイプは、
「几帳面・完璧主義」
「心配性・内向的な性格」
などが多いと言われています。



不安障害はなぜ起きるの?

太古の昔から、人間は危険な場面に遭遇したときには交感神経を活発にさせて、敵との闘いに備えたり危険を避ける行動を取れるようにしてきました。

しかし現代では、実際には危険な場面ではないのに危険な場面と脳が誤解してしまって誤作動を起こし、神経の異常な興奮を起こして過呼吸などの発作となってしまう方々がいます。

これが不安障害です。

不安障害を起こすきっかけとしては、過労、睡眠不足、ストレスなどがあります。

永野投手は、飛行機で長距離を移動すると動悸が起きるため、今年2月の沖縄・石垣島キャンプは空港まで行ったものの、断念したそうです。

また、新幹線は各駅停車である「こだま」なら支障なく乗れるそうですが、長時間停車しない「のぞみ」に乗るのは難しいそうです

ただ、球団は入団当時から永野投手の症状を知っていて、永野投手に無理のない方法で移動できるようにするなど配慮してくれているとのことなので心強いですね。

広場恐怖症の症状

「広場」という名前がついていますが、これは「広場へ行くのが怖い」という症状の患者がいたことからこのように名づけらたもので、過去に発作を起こした場所に行くことを恐れる症状を言います。

そこから逃れられない、あるいは助けが得られないような場所や状況を恐れたり、避けたりする症状です。

そのような場所や状況は広場とは限りません。

一人での外出、乗り物、人混み、行列に並ぶ、高速道路、美容院、歯科医の診察台、劇場、会議などがあります。

●死んでしまうのでは               
●誰も助けてくれない
●発作時にすぐに逃げ出せない  
●何か重大な病気では 
●人前で取り乱して恥をかくのでは     
●他人に迷惑をかけるのでは

発作が起きたときすぐに逃げられない場所や状況すべてが恐怖の対象と言ってよいでしょう。

電車に乗ると症状が出る方もいます。

各駅電車なら発作が起きないが、快速だと発作が起きてしまうという方もいます。

快速だと具合が悪くなってもすぐには降りられないけれど、各駅ならどの駅で降りてもいいと思えるから安心できて、発作が起きないというわけですね。

また、コンサートやお芝居の観劇などで、列の中央あたりの座席だと怖くて座れないけれど、すぐに席を立てる端の席なら大丈夫という方もいます

不安障害の治療法

薬物療法(投薬)と認知行動療法が中心となります。

投薬では、神経の興奮を抑える薬を処方されたりします。

認知行動療法とは、これまで避けていた環境にあえて自分の身を置くようにして、発作を起こすことなく行動できたらそれを自信にしていき、少しずつ行動できる範囲を広げていく方法です。

しかし、不安障害の治療は一朝一夕で終わるものではありません。

薬物療法と認知行動療法を両輪として、継続的に治療を行っていくことになります。

治療期間も人それぞれです。





永野投手と似た症状を克服した主な著名人

中川家・剛さん
剛さんも特急や急行で発作が出るタイプだったそうです。

「コンビを組んでいた弟に迷惑をかけるので、自分が辞めたほうがいいのでは?」などと考えたこともあったようですが、弟さんに打ち明けたことで病気とうまくつきあえるようになったそうです。


まとめ

永野投手は、合宿に参加できないなどの支障が出てきたことから公表に踏み切ったようですね。

不安障害は、患っていた期間が長いほど治りにくくなっていきますが、永野投手は大学時代から症状が出始めたとのことで、まだ発症してからそれほどたっていませんので、治療の効果が期待できるんじゃないでしょうか。

球団側も理解があって治療を受けながら戦力になれる方法を考えてくれているそうなので、無事克服されて思い切り活躍する姿を見せていただきたいですね。