ヘンリー王子とメーガン妃がイギリス王室の高位王族メンバーから「引退」すると発表して、引退理由や王子の収入などについてさまざまな批判が起こっています。イギリスの反応について調べてみました。
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目次
女王の承認を得ずに電撃発表
ヘンリー王子の王室のシニアメンバー引退宣言は、エリザベス女王やチャールズ皇太子の承認を得ずに発表されたもので、イギリスでは「核ボタンを押したようなもの」と報じられています。
兄のウィリアム王子にも事前に相談がなかったそうです。
女王がヘンリー王子の発表について知ったのは、発表が出される10分前だったとのことです。
ウィリアム王子の3人の子供たちは、昨年生まれたヘンリー王子の息子、アーチー君にまだ1,2度しか会ったことがないそうです。
とりわけウィリアム王子は、
「もう弟の肩に腕をまわすこともできなくなった」
と周囲にもらして悲しんでいるそうです。
ヘンリー王子とウィリアム王子が不仲説を否定
ヘンリー王子が王室引退を決意したのはウィリアム王子の態度が冷たいからだという報道が出て、それを信じてしまった国民もいるようです。
しかし、13日、ウィリアム王子とヘンリー王子はそろって、「ウィリアム王子がヘンリー王子やメーガン妃をいじめたことはない」と報道を否定したそうです。
兄弟の不仲が原因ではなさそうですね。
The Duke of Sussex and the Duke of Cambridge came together to issue a denial. https://t.co/PD2MB06grQ
— HuffPost Ent (@HuffPostEnt) January 13, 2020
アフリカ移住が報じられたことも
昨年、ヘンリー王子夫妻はアフリカへの移住を検討していると報じられました。
南アフリカの高級住宅街への転居が噂されましたが、その直後住民から反対の声が上がっていました。
かつてイギリスの植民地だった南アフリカにヘンリー王子夫妻が移り住むと、領主と植民地の国民の関係が思い起こされるので受け入れられないというものでした。
その後、アフリカ移住の報道はなくなったようです。
歓迎されない土地へ行くわけにはいきませんよね。
しかし、あまりに急な発表だったので、カナダと調整は取れているのか心配になりますね。
真の引退理由は?
メーガン妃が王室に溶け込めずに北米で暮らすことを強く望み、このままイギリスにいるとメーガン妃が精神的にまいってしまうのではないかと心配したヘンリー王子が、やむなくイギリスを離れることを決断したようです。
ヘンリー王子はイギリスやエリザベス女王のことが大好きで、こうした決断は簡単ではなかったそうですが、妻の「メルトダウン」を避けるために決断したとのことです。
また、ヘンリー王子自身も、2015年に軍隊を除隊した頃から、自分の役割が見いだせないと感じてきたそうです。
ウィリアム王子の役割がはっきりしているのに比べて、自分の役割はなんなのか苦悩したこともあったとのことです。
さらに、メーガン妃はチャリティなどの自分の仕事を、自分のコントロール下に取り戻したいという願望もあったようです。
女優として活動していたメーガン妃ですから、自分ならもっとこうするのにというプランがあっても実行に移せないもどかしさがあったのかもしれませんね。
メーガン妃は、6週間カナダで休暇を過ごしたことで、一家はカナダに暮らすほうがいいと確信するようになったようです。
メーガン妃は、前の旦那さんと離婚する時に結婚指輪を書留で送り返したことがあるくらいですから、辞めると決めた時は誰がなんと言おうと辞めるのではないでしょうか。
関連記事「メーガン妃の生い立ちと経歴は?父親異母姉前夫との関係は?」
息子のアーチー君には、英王室の伝統にしたがえば「ダンバートン伯爵」という称号が与えられるはずでしたが、ヘンリー王子夫妻はあえてそうしませんでした。
息子に称号をつけなかったのも、王室と距離を置きたい考えの現れだったかもしれません。
王室の高官が、ロイヤルファミリー一族が元のさやにおさまるようにすでに水面下で事態収拾を図っているとの情報がありますが、ヘンリー王子夫妻の決心は堅いようですので、くつがえる可能性は低いのではないでしょうか。
メーガン妃が息子を連れてまたカナダへ行ってしまっているのも、自分の意に染まない結論にならないようにさせるためなのでしょう。
ヘンリー王子の収入をめぐる批判
ヘンリー王子の現在の収入は、ソブリン・グラント(王室助成金)と呼ばれる国から支給される公費の割合が5%で、この公費は公務を行うための広報の費用などにあてられ、私的には使用していないそうです。
収入の95%は、父親であるチャールズ皇太子の領地から得られるテナント収入の利益をいただいているのだそうです。
チャールズ皇太子の領地から得られる利益は、皇太子やその家族とチャリティのために使うとされているそうですから、息子のヘンリー王子に渡すのは問題ないように見えます。
が、この父親からの収入を「国民の金」と考えるか「家のお金」と考えるかで、反応はものすごく違ってくるようです。
ヘンリー王子は、このチャールズ皇太子の領地からの収益は個人的な収入と考えているので、今後も返上するつもりはなく、5%にあたる公費だけを返上すれば「自由な経済活動ができる立場」になれると考えているようです。
しかし、英国民の大部分は、高位王族を離脱するならチャールズ皇太子からの資金も受け取るべきでないと考えているようで、大批判が巻き起こっています。
また、「独立するからといって、王室と縁を切ってしまうつもりはない」という中途半端な立場も、「いいとこどりをしようとしている」と批判を浴びているようです。
これまでにも、
「息子を国民にお披露目しないのに、家の改装費に莫大な費用を使っている」
「メーガン妃の妊娠中の衣装だけで7000万円も使ってしまった」
などと批判されてきましたが、ヘンリー王子にしてみれば、自分の家のお金なのだからどう使おうと自由と考えていたと思います。
一方で、批判している人たちは領地からの収入も「公金」と考えているようで、この溝は埋まりそうにありません。
ヘンリー王子夫妻は公式ウェブサイトを立ち上げていて、その中でかなりのスペースを割いて公金を私的に使ったりしていないことや、王室助成金の仕組み、収入と支出などについて説明しています。
チャールズ皇太子自身は、今後もヘンリー王子への資金援助をストップする考えはないようです。
ヘンリー王子は引き続き父親からの資金を得るものの、ロイヤルの称号は捨てるというプランも検討されたようです。
いずれにしても、ヘンリー王子は曾祖母にあたるエリザベス皇太后(エリザベス女王の母)やダイアナ妃から莫大な遺産を相続していますので、働かなかったとしても生活に困ることはなさそうです。
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英国民の反応
イギリスの一般国民の声を拾ってみました。
義務からは離れ、もらうものは引き続きもらうとも受け取れる発表に、批判が尽きないようです。
メーガン妃が王室のシニアメンバー「引退」の首謀者で、ヘンリー王子は決断を強制されてかわいそうと見ている人が多かったです。
「メーガン妃は、子供を人質にカナダに逃げたようだね
文字通り、ヘンリー王子に選択を迫るみたいだね」
「ヘンリー王子が王室を去ったら、メーガンもヘンリーから離れていくんじゃないの?」
「メーガンは、結婚する前に2,3年イギリスに住んでみて、ここに一生いられるかどうか様子を見ればよかったのに
結婚『後』にこんなごたごたを起こすなんて、ばかげてるよ
急ぎすぎたんだね」
「ヘンリーのことが好きだったんじゃなくて、
ヘンリーから取れるものに興味があっただけだろうね」
「結婚相手と一緒に新しい家で暮らすってそういうことだろ
メーガンは試してすらいないじゃないか
ヘンリーに、家族や友人よりも自分の仲間を選ぶように強制してるのさ」
「ロイヤルでいるには、責任が伴うことを知らなくちゃいけない
ヘンリー王子のような立場の人がロイヤルとはどういうものかわからない人と結婚すると、こんな結果になるんだね
メーガンにとってロイヤルとは、高級な服を着て素敵なイベントに出席して、世界を旅行し、ほめちぎられて”プリンセス”になることだったんだろうね!
そして現実にぶち当たると、もうゲームはしたくないと自分の要求を突き付けて、旦那に後始末させるのさ」
「メーガンから称号を取り上げて、2度と女王に対面させないでほしいね」
「自分が居心地がいいと思える場所に引きこもるのは悪いことじゃないよ
でも、その負担を国民に押し付けるのは間違ってる」
「メーガンのための大舞台だね
ヘンリーはエキストラみたいなもんさ」
「ヘンリー王子はかわいそうだ
しまいには、誰にも相手にされない孤独な中年になるんだろうね」
「今後、メーガンは英国に入国させないようにしよう
メーガンがヘンリーに無理強いしたことは許せない」
ふたりは出会って数か月で婚約したそうです。確かに早いですね。
アメリカ人とイギリス人で一見似ているように見えるだけに、特に準備しなくても問題ないんじゃないかと思ってしまったところに落とし穴があったのかもしれませんね。
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