カルロス・ゴーン被告の海外逃亡に協力したとして父親のマイケル・テイラー氏とともに逮捕されたピーター氏とはどんな人なのでしょうか。ピーター・テイラー氏の年齢、経歴、ゴーンの逃亡を助けたといわれる方法、日本で宿泊したホテルなどを調べてみました。
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ピーター・テイラー氏のプロフィール
※定期的に巡回して、無断転載を発見した場合は翻訳元をお尋ねしています。
※ご注意ください。
正式名:ピーター・マックスウェル・テイラー
年齢:1993年生まれ(27歳)
国籍:米国
居住地:マサチューセッツ州ハーバード
父親:マイケル・L・テイラー
母親:ラミア・テイラー(レバノン出身)
経歴:
当時父親のマイケル・テイラー氏がコーチを務めていたマサチューセッツ州の名門、
ローレンス・アカデミー高校でアメフト選手をしていた。
ピーター・テイラー氏が代表を務めていたペーパーカンパニーに、
ゴーン被告の長男、アンソニー・ゴーン氏が逃亡ほう助の報酬と見られる巨額の資金を送金していたことがわかっています。
住まい:マサチューセッツ州ハーバード
ピーター・テイラー氏は、父親のマイケル・テイラー氏と一緒に暮らしていたようです。
テイラー一家の自宅は、ハーバード大学にほど近い閑静な住宅街にあります。
マイケル・テイラー氏がコーチを務め、ピーター氏が通学していたローレンス・アカデミー高校や、ニュージャージー州との州境などにも近いです。
(AFPより)
ピーター・テイラー氏には、1月に日本から引き渡し要請が出されており、
5月20日に地元マサチューセッツ州で父親のマイケル・テイラー氏とともにFBIに逮捕されました。
報道によると、ピーター・テイラー氏がボストンのジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港からロンドン経由でゴーン被告のいるベイルート行きの航空便を予約したため、
出国直前に米当局が逮捕に踏み切ったそうです。
米国にいては当局に追われる身となるため、
レバノンで自由な暮らしをしようとしていたのかもしれませんね。
日本が身柄の引き渡しを求めていたため、
米当局は逮捕するかどうかタイミングをうかがっていたのでしょうが、
飛行機の予約で国外逃亡のおそれが高まったため逮捕したのでしょうね。
ピーター・テイラー氏は日本を3回訪問し、ゴーンと7回面会
ピーター・テイラー氏は、マイケル・テイラー氏よりもカルロス・ゴーン被告逃亡劇において重要な役割を果たしたのではないかと言われています。
マイケル・テイラー氏には逮捕歴があり、おそらく公安関係者の間では有名なので、
短期間の間に来日を繰り返すと目立ってしまうので息子が準備役をするほうが好都合だったのでしょうね。
なんと、ゴーン被告の逃亡の半年前から3回も来日し、ゴーン被告と少なくとも7回は会っていたそうです。
米捜査当局が裁判所に提出した記録から、ピーター・テイラー氏の足取りをまとめてみました。
2019年7月 初来日
2019年8月 再来日
2019年12月 3度目の来日
保釈中のゴーン被告は面会した人の記録をつけることが義務付けられていたため、
こうした資料や監視カメラの映像から、
この間にピーター・テイラー氏と少なくとも7回会っていたことがわかるのだとか。
そのうちの何回かは弁護士事務所で会っていたことが報道されていましたよね。
逃亡の前日の2019年12月28日、ピーター・テイラー氏は3度目の来日をしてグランドハイアット東京にチェックイン。
午前11時49分に933号室にチェックインしたことが、
ピーター・テイラー氏のパスポートのコピーとともにホテルに記録されているそうです。
ピーター・テイラー氏がグランドハイアットにチェックインすると間もなく、
ゴーン氏が現れてロビーで約1時間話していたことがホテルの防犯カメラ映像に残っているそうです。
(グランドハイアット東京公式サイトより)
なぜこのような防犯カメラがあるに決まっている大きなホテルを選んだのでしょうね。
もっとセキュリティの甘い小さなホテルだったら、ここまで詳細な証拠を残すことはなかったかもしれませんよね。
おそらく、逃亡を準備する側のマイケル・テイラー氏やピーター氏が日本語に明るくないので、
インターネットで予約できるホテルでないと難しかったことと、
ゴーン被告が遠くへは行けないため、歩いて行ける範囲のホテルを選んだのでしょうね。
<グランドハイアット東京>
所在地:東京都港区六本木6-10-3
ピーター・テイラー氏はグランドハイアット東京のルームキーを偽造?
ゴーン被告は、逃亡当日の12月29日14時30分頃、手ぶらで制限住居を出てグランドハイアット東京へ徒歩で向かったそうです。
ゴーン被告は、ピーター氏の出迎えを受けることなく、ひとりでピーター氏の宿泊するグランドハイアット東京の933号室に入っていき、
部屋で別の服に着替えたことが防犯カメラ映像からわかるそうです。
そのため、おそらくピーター氏がルームキーを不正にコピーしてゴーン被告に渡したのではないかと言われています。
ルームキーがなければエレベーターを動かすこともできないそうです。
ゴーン被告の荷物は当日の朝ホテルに送られ、ピーター氏がそれを受け取ったそうです。
その日の15時24分に、父親のマイケル・テイラー氏と共犯とされるザイエク氏がグランドハイアット東京を訪れ、ピーター氏と合流して933号室に入っていっています。
そして、マイケル・テイラー氏、ザイエク氏、ピーター氏、ゴーン被告の4人は一緒に933号室を後にします。
この時の防犯カメラ映像からは、4人全員が荷物を持っていることが確認されています。
逃亡当日、娘のマヤ・ゴーン氏もグランドハイアット東京でゴーン被告と歓談
海外報道によると、ゴーン氏の三女のマヤ・ゴーンさんが逃亡事件の当日、12月29日にゴーン被告とグランドハイアット東京で歓談しているのが防犯カメラ映像に残っているそうです。
ゴーン被告は、家族はこの逃亡劇に一切関わっていないと主張していますが、防犯カメラには、マヤ・ゴーンさんが、ピーター・テイラー氏と握手する映像も記録されていました。
(当局の公開した防犯カメラ映像より)
少しわかりにくい映像ですが、日本の当局とFBIが本人と確認しているので、間違いはないでしょうね。
マヤ・ゴーンさんは現在アメリカで、Facebookの創設者、ザッケンバーグ氏が設立した慈善団体であるチャン・ザッケンバーグ・イニシアチブに勤めています。
日本とアメリカの間には犯罪引き渡し条約があり、ゴーン氏はアメリカに行くことはもうできないでしょうから、しばらく会えなくなる父親に会いに来たのかもしれませんね。
その後、ピーター氏はひとりで成田空港へ向かい、そこから中国行きの便に乗ったことがわかっています。
ゴーン被告の息子がピーター・テイラー氏に1億4千万円余りを送金
ゴーン被告の逃亡前の10月に、
ゴーン被告の息子のアンソニー・ゴーン氏が、ピーター・テイラー氏のペーパーカンパニーに86万ドル、日本円にして約9100万円を送金していたそうです。
おそらくゴーン被告の逃亡を手助けする報酬だったのではないかと見られています。
さらに約5300万円分が、暗号通貨といわれるいわゆる仮想通貨で支払われていたそうです。
つまり、合計1億4千万円余りの送金ということになりますね。
マイケル・テイラー氏よりも、息子のピーター氏を窓口にしたほうが安全と考えたのかもしれませんね。
それに、59歳のマイケル・テイラー氏には暗号通貨を操ることは難しいかもしれませんが、
息子のピーター氏なら問題ないでしょうね。
NEW: Carlos Ghosn Wired $860,000 to Alleged Escape Plotter, Prosecutors Say.
Transfers were in Oct 2019 ahead of the daring escape.
w/ @Nick_Kostovhttps://t.co/cAWxFwjix4 via @WSJ pic.twitter.com/jZK0E5pi9f— Mark Maremont (@MarkMaremont) July 7, 2020
ところで、父親のマイケル・テイラー氏はグリーンベレーを退任した後も波乱万丈な人生を送っている方なんですよね。
マイケル・テイラー氏の詳しい経歴については、是非下記の記事をご覧ください!
マイケルテイラー(ゴーン支援元グリーンベレー)の経歴は?