ゼレンスキー大統領のコメディアン俳優時代!ドラマ国民のしもべとは?

ウクライナのゼレンスキー大統領の経歴がコメディアン俳優だったことが話題になっていますね。ゼレンスキー氏が出演した「国民のしもべ(奉仕者)」が気になったので、どんなテレビドラマだったのかとあらすじも調べてみました。

スポンサーリンク

ゼレンスキー大統領のコメディアン時代のダンス映像がすごい!

ロシアによるウクライナ侵攻が発生してから、連日ゼレンスキー大統領が登場してウクライナ国民の団結や国際社会の支援を呼びかけていますね。

日本ではあまりなじみのないウクライナの大統領ということもあり、まだ若くてイケメンなゼレンスキー大統領がどんな方なのか気になります。

特に、ゼレンスキー大統領はなんとコメディアン出身ということで、驚いた方も多いのではないでしょうか。

政界進出前のゼレンスキー氏は、コメディアン、俳優、歌手などをこなすマルチタレントで、ウクライナでは知らない人のいない人気タレントでした。

ウクライナ版「パディントン2」の主役のパディントンの声優をつとめたのもゼレンスキー氏だそうです。

ダンスの腕前もプロ並みで、2006年にはウクライナの「Dancing with the Stars」というコンテストで優勝しています。

若かりし頃のゼレンスキー氏のきれっきれのダンスを見てみましょう!

また、ゼレンスキー氏を中心とするKvartal 95のメンバーと踊るこんな動画も残っていました。

これは他のアーチストのダンス動画のパロディだそうですよ。


(Twitterより)

渾身の演技に思わず笑みがこぼれてしまいます。

ゼレンスキー大統領の俳優時代の作品は?

ところで、芸人の定番と言えば女装ですよね。

ゼレンスキー氏がドラマ「セックス・イン・ザ・シティ」のサラ・ジェシカ・パーカーに扮したパロディ、”ウクライナ版セックス・イン・ザ・シティ” の一コマがこちら。

もはや女装が完璧すぎて、ゼレンスキー氏であることがわからないくらいですw

本物のサラ・ジェシカ・パーカーさんはこちら。


(出典:The Indian Press)

そのほか、ウクライナ版の「パディントン2」では主演の声優を務めているそうです。


(Amazonより)

ゼレンスキー氏にできないことはあるのでしょうか?

ゼレンスキーが俳優時代に主演した「国民のしもべ(奉仕者)」はどんなテレビドラマ?

「国民のしもべ(奉仕者)」は、2015年から2019年にかけてウクライナで放送されたテレビドラマシリーズで、ゼレンスキー氏自身が製作と主演を務めた政治風刺コメディです。

その後アメリカをはじめとする各国で配信されて人気を博しました。

ストーリーは、ゼレンスキー氏演じる自虐的な高校教師が、ウクライナの政府腐敗に対して暴言を吐いているところを生徒に撮影され公開されてしまったことをきっかけに、思いがけず大統領選に出馬することになり、当選してしまうという奇想天外なシットコム。

「国民のしもべ(奉仕者)」は、現実のウクライナの政治腐敗に不満を持つ人々から支持を得て大ヒットドラマとなりました。

いつしか人々はドラマで描かれた主人公とゼレンスキー氏を重ね合わせ、現実の大統領選挙への出馬を期待するようになりました。

まさにゼレンスキー氏の運命もウクライナの運命も変えたドラマだったと言ってもいいでしょう。

2018年、ゼレンスキー氏は国民の期待に応えて翌年の大統領選への出馬を表明しました。

それと同時に自身の政党も立ち上げ、政党名をテレビシリーズと同じ「国民のしもべ(奉仕者)」と名付けました。

なんと、ゼレンスキー氏が大統領に立候補した後もドラマ「国民のしもべ(奉仕者)」の放送は続き、選挙の3日前に終了したそうです。

日本だったら、選挙に立候補することが決まった芸能人はテレビ出演を自粛することになるので、ちょっと考えられないですね (^^;

ゼレンスキー氏の実際の選挙戦と並行して、主人公が大統領選を闘うドラマが放送されていたため、イギリスのBBCは

「まさにリアリティショーそのものだ」

などと評していました。

「国民のしもべ(奉仕者)」はロシアでも放映されたそうです。

作中、プーチン大統領の皮肉を言うシーンがあったのですが、ロシアではその部分だけカットされて放送されたそうです(^^;


(Netflixより)

スポンサーリンク

「国民のしもべ」のあらすじ

高校教師のホロボロドコは控えめな男で、道徳心が強いが普段はあまりおおっぴらにそれを示すことはしない。

キエフの高校で歴史を教えており、両親や姪と一緒に住むアパートから自転車で出勤している。

ある日、生徒たちが政治集会に動員されて授業が中断されてしまい、頭にきたホロボロドコは同僚相手にウクライナ政府の腐敗について激しく憤った。

しかし気づかないうちに、生徒の一人が近くの中庭からそれを見ていて、ホロボロドコが暴言を吐く様子を撮影していたのだった。

その動画が公開されて拡散され、ホロボロドコは学校の経営陣らから、本校の恥さらしだ、認可取り消しの危険に学校をさらしているなどと非難される。

しかし、彼が教室に戻ると、無関心だった生徒たちが注意深く彼の言葉に耳を傾けるようになっていた。
両親も彼を賞賛してくれた。

そして、驚いたことに、周囲から次の大統領選挙に立候補してほしいと勧められるようになった。

生徒たちはクラウドファンディングを利用して大統領選に出馬することを提案する。

大統領に当選するとホロボロドコの生活は一変し、地味だった男が、新大統領としての目がまわるような生活に飛び込んでいく。

副首相のイワノビッチが大統領の威厳を保つために、マッサージ師やスタイリスト、そしてありえないほど熱心なパーソナル・モチベーターなどを次々とつれてくる。

そして、イワノビッチは「あなたの代わりに記念式典に出席し、狙撃兵の弾丸を受けてくれます」などと言って影武者までつれてきた。

ホロボロドコは自分が受け継いだ官僚機構のあまりの過剰さに唖然とするが、彼の家族は突然王族のような扱いを受けてまんざらでもない様子。

横柄だった警官の態度は一変してゴマをするようになり、大家は大規模な修繕を快く引き受け、デパートは「100%オフセール」まで提供!
困惑するホロボロドコ一家。

一方で、権力者たちが自分たちの思い通りにならない大統領が誕生したことに困惑するシーンも描かれていて、現実のゼレンスキー大統領の前途を暗示しているのではなどとささやかれました。

管理人も一部を拝見しましたが、ゼレンスキー氏が放送禁止用語を発してピー音で半分くらい消されている場面が続いていて、かなり過激なんじゃないかなと思いましたw

「国民のしもべ(奉仕者)」ドラマ配信は?日本語版はあるの?

「国民のしもべ(奉仕者)」はウクライナでテレビ放映されたほか、アメリカをはじめとする各国でもNetflixなどで配信され、好評だったようです。

風刺は痛烈だが普遍的なものであり、ウクライナ政治についての知識がなくても軽快なジョークとスピーディーな展開で楽しませてくれるエンタテイメント作品と評されていました。

残念ながら日本のNetflixでは配信されなかったのですが、とても興味深いドラマなので是非日本でも見られるようになるといいですね。

アメリカでも現在は配信されていないようですが、配給会社には各国からの問い合わせが相次いでいるそうです。

これだけゼレンスキー氏が注目を集めたので、いずれ日本でも配信されるんじゃないでしょうか。期待したいですね。

ここまでお読みいただきありがとうございました。