タイ洞窟救出活動で死者 洞窟内は酸素不足 スーパーマリオが応援メッセージ<画像あり>

タイ洞窟で少年らの救出活動中のダイバーの1人が酸欠により死亡しました。また、BBCによると、狭い洞窟内で大勢の人が救助活動し始めたため、洞窟内の酸素濃度が下がり危険な状態になりつつあるとのことです。チリ落盤事故の「スーパーマリオ」から応援メッセージのビデオが届きました。

スポンサーリンク




タイ北部のタムルアン洞窟に閉じ込められた少年たちの生存が確認されて喜びにわいたのも束の間、状況が明らかになるにつれて救出がいかに難しいかが浮き彫りとなってきました。

そんな中、大変残念なことに救助活動者から犠牲が出てしまいました。

少年たちに酸素タンクを届けた帰り道、自らの酸素が欠乏

救出活動にあたっていたダイバーのサマン・グナン氏(38)は、5日夜に潜水を開始して少年たちに酸素タンクを届けた後、6日午前1時ごろ水の中に落ち、仲間の隊員によって引き揚げられましたが意識不明となっていました。

すぐに「チェンバー3」と呼ばれる洞窟内の岩棚に運び込まれて、蘇生措置が施されましたが反応はなかったそうです。

グナン氏はそのまま回復せず、午前2時ごろ病院で死亡が確認されました。

グナン氏は、少年たちのために酸素ボンベを届けていましたが、自らの帰り道分の酸素量が十分でなかったようだとのことです。

洞窟内の酸素濃度が急低下

空気中の酸素濃度は通常21%前後ですが、洞窟内の酸素濃度が救助関係者の増加によって下降しており、少年たちが閉じ込められている場所で15%となっているそうです。

チェンライ県のナロンサク・オソタナコーン知事は、洞窟の中では多くの救助関係者たちが活動しているため、酸素を使い果たしてしまう懸念があると語りました。


亡くなったサマン・グナン氏について


(出典:Mirror)

年齢:38歳

経歴:海軍を引退していたが、救助活動のためにボランティアとして復帰

階級:下士官

死因:酸欠

死亡日時:7月6日午前2時

プロフィール:ランニングやサイクリングに熱心なアスリートだった

スポンサーリンク




「スーパーマリオ」から応援メッセージ

2010年に起きたチリの鉱山落盤事故で生還し、「スーパー・マリオ」の愛称で有名になったマリオ・セプルベダ氏から、タイ洞窟にいる少年たちに応援メッセージが届き話題となっています。

(「くじけるな!地下にいる12人の少年たちとその家族に祈りを捧げ、力を届けたいと思います。タイ政府当局が可能な限りの尽力をすれば、救助は間違いなく成功します。神様のご加護がありますように。逆境にいる子供たち、そして家族の皆さま、一人一人に祈りを捧げます。
チリ・コピアポのサンホセ鉱山で救助されたマリオ・セプルベダより」(訳:FNN PRIME))

全長5キロの「酸素のパイプライン」設置中

少年たちは洞窟の入り口から5キロほど奥の岩棚のようになったところにいるため、救助チームは少年たちのために、5キロに及ぶ酸素ボンベのパイプラインを洞窟内に設置する作業を行っているとのことです。

亡くなったグナン氏も、この作業の一環としてそのための酸素ボンベを運んでいたそうです。

当局は、グナン氏の死を無駄にすることなく救出活動を続けるとしています。

少年たちの潜水訓練開始

これまでに、救助方法はいくつか議論されてきました。

・洞窟の上のひびわれを広げて中に突入する作戦
→どのひびわれが少年たちのいる場所につながっているのかを見極めるのは困難で、現実的ではないとされ却下

・熟練ダイバーが抱きかかえて潜水
→人ひとりが通るのがやっとの狭い部分があり、全行程を抱きかかえて通過することはできない。

そのため、結局少年たちにダイビングの訓練をさせて自力で潜水させる方法をとることになったようです。

しかし、熟練ダイバーからも犠牲者が出たことで、潜水の危険さを指摘する声もあがっています。

少年たちは最低限の技能を身につけるのにも3~4日はかかるとのことです。

水深の深い部分を通過するだけでも2~3時間かかり、熟練ダイバーでも5キロの距離を通過するのに5~6時間かかっているそうですが、少年たちは無事に通過できるのでしょうか。

救助活動を見守りたいと思います。

一方で、救助活動の長期化を見越して食料は4か月分運び込まれたとの情報もあり、少年たちの体力・気力の低下も懸念されます。

グナン氏の葬儀は、タイ国王が主催して執り行われる予定だとのことです。

危険を顧みず救助にあたった勇敢なグナン氏に、心より哀悼の意を捧げたいと思います。

(2018.7.12追記)
グナン氏の死因は当初は酸欠と見られていましたが、報道によると、重いボンベを担ぎ勾配のきつい悪路を歩いたことによる極度の疲労と、冷たい水による体温低下が原因であったことがわかりました。

救出された少年たちは、グナン氏の尊い犠牲があって生かされた命であることの感謝の気持ちを忘れずに生きていってくれたらと思います。


(出典:Mirror)

タイ洞窟救助の続報、「コーチと少年のうち3人が無国籍だった」の記事はこちらへどうぞ

スポンサーリンク




Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2018

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です