ドイツのクーデター計画容疑で逮捕された25人のうち、主犯格が貴族の「ハインリヒ13世ロイス公」と名乗っていることで注目が集まっていますね。ハインリヒ13世とは誰で本当に貴族なのかや、家族や経歴、職業など調べてみました!
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目次
ハインリヒ13世ロイス公は中二病?
事件が報道されてから、「ハインリヒ13世」という名前に注目が集まり、
Twitterでは7回もトレンド入りしていました。
中には、ハインリヒ13世が本名だとわからない方もいらしたようです。
コミックのキャラクターでもおかしくない響きですので、無理もないかもしれませんね。
重度の中二病患者が起こした事件にしか見えないのよ、これ…..
独クーデター計画の主犯格「ハインリヒ13世」 一族は今も城を所有(朝日新聞デジタル)#Yahooニュースhttps://t.co/sDoNHPnSAY
— 飛べ✈️オカザキ🌈 (@nao_vibgyor) December 8, 2022
ハインリヒ13世ロイス公は本物の旧貴族!
! BREAKING !
German Prince Heinrich XIII Reuss of Greiz was arrested Wednesday morning along with at least 24 others suspected of planning a coup d’état in Germany
The action is ongoing and 3000 police officers have arrested people in Germany associated with a right-wing group pic.twitter.com/TCOFNZv7uk
— Oskar Aanmoen 🇳🇴 (@OAanmoen) December 7, 2022
生年月日:1951年12月4日(71歳)
出身:ドイツ、フランクフルト
職業:不動産事業家
ハインリヒ13世は、12世紀から1918年のドイツ革命まで何世紀にもわたり、
現在のドイツ東部チューリンゲン州の一部を治めていた旧諸侯のロイス家の一員です。
ですから、正確には旧貴族、貴族の末裔と言ったほうがよさそうですね。
現在は、所有する広大な土地を活かして不動産業で生計を立てているようです。
ハインリヒ13世はロイス家の一員ではあるものの、当主ではないそうです。
ハインリヒ13世ロイス公の家族は?
ハインリヒ13世の家族も濃いメンバーばかりです。
順にご紹介しましょう。
父親:ロイス=ケストリッツ侯ハインリヒ1世(1910-1982年、71歳で死去)
母親:ヴォイズラワ・フェオドラ・ロイス公爵夫人(1918-2019年、100歳で死去)
※母親も、旧ドイツ王室の流れをくむメクレンブルク公爵家の出身。
母親の故ヴォイズラワ・フェオドラ・ロイス公爵夫人
(出典:Wikipedia)
妻:イラン出身、スーザン・ロイスさん(地元の人たちは親しみをこめてロイス公夫人と呼んでいる)
(旧名:スーザン・ドゥフト・ジャラリさん)
妻のスーザン・ロイスさん
(出典:Daily Mail)
さすが大資産家の奥様になるだけあって、美しい方ですね!
息子:ハインリヒ28世 (1991年生まれ)
将来ある息子さんの画像は見つかってものせないことにしますね^^
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なぜハインリヒばかりなのか
なぜハインリヒ13世の息子は14世ではなくて28世なのか。
そしてなぜ父親が1世??
管理人も1度読んだだけではわかりませんでした (^^;
ロイス家では、男の子が生まれると全員にハインリヒという名がつけられるそうです。
そして、1世から順に番号がつけられ、100世までいくとまた1世に戻るのだそうです。
番号は父から息子へつながるのではなく、
一族の男性から次に生まれた男性へとつながっています。
なるほど~。
男性に全員ハインリヒと名付けているのは、
初代のロイス家に称号と財産を授けた
神聖ローマ皇帝ヘンリー6世を讃えてそうしているのだそうです。
何世紀も続いていると、違うことをするのは勇気がいりそうですね。
ハインリヒ13世の目的は?
1918年のドイツ革命により、ドイツ帝国は崩壊し、
現在の民主国家が誕生しました。
ハインリヒ13世は、ドイツ帝国時代のドイツ、
つまり、プロイセン、バイエルン、ザクセンが統合された
1871年のドイツ統一直後のドイツ帝国の体制へ復帰させることを目指していたと言われています。
彼は、2019年にスイスのチューリッヒで開催されたWorld Web Forumという講演会で、
帝国時代の政府の方が透明性が高かった、
「今のドイツ政府は米国、フランス、英国の連合国によって支配されている」
などと述べたそうです。
ハインリヒ13世が帝国復帰の野望を語ったと言われる2019年のスイスのWorld Web Forumにて
(出典:Daily Mail)
また、ドイツでは長年、第2次世界大戦後のドイツを認めず、
現在のドイツ政府の権限を否定する「ライヒスビュルガー」という集団がいるそうです。
ライヒスビュルガーとは、スペイン語でライヒの市民を意味します。
このライヒスビュルガーは権力を掌握するために「軍事的手段」を使用することをいとわない集団で、
近年では過激化していて、
自治国の創立を夢見て土地を購入したり、
自分たちの通貨や身分証明書を印刷したりしていたそうです。
ハインリヒ13世の帝国復帰への願望が、
こうした過激なテロ集団に利用されてしまったのでしょうか。
議事堂襲撃の計画が練られたのは、彼の所有する別荘だったと報道されています。
過激派との会合の場となったと言われているハインリヒ13世の別荘
(出典:Daily Mail)
ただ、ロイス家の広報担当者は取材に対し、
ハインリヒ13世は「14年前に自分の自由意志で家族を離れ、長い間個人的な接触はない」
「陰謀論にあおられた誤解を信じ込んで混乱した老人」
などと答えているそうです。
親族にも支持されず、距離を置かれているようですね。
ハインリヒ13世について、また何かわかりましたら追記していきます。