おひとり様へのエンディングノートの勧め 

エンディングノートと遺言状はどう違うのか

「エンディングノート」という映画があって一時期エンディングノートという言葉がはやりましたよね。

エンディングノートについて聞いたことがある方は多いと思います。

では、エンディングノートと遺言状はどう違うのでしょうか。

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遺言状は、自分に万一のことがあった場合に、財産を誰にどれだけ渡すかの意思表示を、民法の規定に沿って書面に残すものです。

遺言状の内容は、原則として、民法で定められた相続の規定よりも優先されるなど強い法的効力を持っています。

一方、エンディングノートには法的な拘束力はありません

また、遺言状のように死に関する内容だけである必要もありません。

一般的には、次のような事柄を書く場合が多いようです。
様々な用紙も市販されています。

・親族への感謝のメッセージ

・自分史

・自分が病気になった時の介護や延命治療に関する希望

・自分に万一のことがあった場合に連絡して欲しい友人・知人などの連絡先

・葬儀や埋葬の希望

・口座を持っている金融機関のリスト

・自動引き落としを契約している口座のリスト

・所有している不動産や株式の詳細

・ローンの借り入れ金額や用途、残額、返済口座

・クレジットカードの会社名や決済口座

・加入している生命保険や損害保険などの会社名、証券番号、決済口座

・解約手続きを行って欲しい会員サービスや携帯電話、インターネット回線、SNSなど

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遺族の負担を減らすエンディングノートとは

私のお勧めしたいのは、自分史や自分がこうしたいという自分目線のエンディングノートではなく、もっと実務的なものです。

自分の死後の事務手続きをする人の負担を少しでも減らすための、「引き継ぎノート」と言ってもいいかもしれません。

間違っても、自分の死後はどこそこの海へ散骨してほしいなど、相続人に負担をかける自分本位な希望は慎みたいものです。

家族と一緒に暮らしている場合でも、ネット銀行のパスワードなどは本人以外知らないことが多いですよね。

本人しか知らないこと、本人がいなくなったら困ることは、すべて書いておくのが良いのではないでしょうか。

鍵の束が出てきたけれど、どれがどの鍵かわからないというのもよく聞く話です。

ましてや、同居する親族がなく、日頃の生活状況がわからない親族が整理をしなければならない場合には、最低限必要な情報はあった方が助かります。

それが書かれたノートがどこにあるのかも伝えておくのがいいと思います。

今回私は、伯母の銀行口座をひとつ解約して預金を払い戻ししたのですが、たったひとつの口座を解約するのにも、相続人の現住所調査に始まり、10枚以上もの戸籍謄本や除籍謄本、印鑑証明書などを提出しなければならず、簡単とは言えませんでした。

我が身を振り返ってみると、数多くの銀行に口座を持っており、様々なものが別々の口座から引き落とされています。

もしこのような状態の口座を誰かが解約・払い戻しするとしたら、手続きの多さに頭を抱えることでしょう。

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戸籍謄本や印鑑証明書は使い回しができると思いますが、ひとつの口座を解約するのに2,3週間かかることを考えると、書類が返送されて来てから次の口座を解約するのでは、すべて解約するのに大変時間がかかってしまいます

また、幸いなことに、伯母の取引銀行には相続専門の部署があり、すべての手続きを郵送ですませることができましたが、そのようなサービスがない銀行だった場合は、半休でも取って支店の窓口に足を運ばなければならないことでしょう。

そういった手続きをする人は現役世代であることが多いのを考えると、そのような手続きのたびに会社を休まなければならないのは大変負担になることと思います。

それが負担で、相続人代表者の引き受け手がなかなか決まらないということにもなりかねません

また、親兄弟や祖父母が亡くなった場合は忌引きが使えても、おじ・おばやそれ以上遠縁の人が亡くなった場合は忌引きがない会社が多数であることも頭に入れておく必要があると思います。

年を取ったら、銀行口座は必要最低限に絞り込んでおく、できれば取引銀行は遺族が郵送で解約できる銀行だけにしておく、といったことは考えておきたいと思いました。

使っていないクレジットカードなどは解約しておくのもよいでしょう。

自分が判断能力があるうちに、そうしておきたいと思いました。

不動産や株式などをお持ちの場合は、エンディングノートではなく遺言書を作成される方がよいと思います。

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