代襲相続 葬祭費・還付金の受け取りと銀行口座解約

相続人代表者を引き受けた後、後見人が預かっていた様々な書類を引き継ぎました。

伯母の国民年金手帳、厚生年金証書、介護保険証、個人番号通知カード、印鑑、そして銀行の預金通帳を受け取りました。

家庭裁判所へ提出する「財産引継書」に署名・捺印した時は、ずっしりと責任の重さを感じました。

金額の多い少ないではないのです。

これらの書類には、伯母というひとりの人間の人生が詰まっているのですから。

死亡診断書や司法書士さんの作成した「現金・預貯金出納管理表」もいただきました。

スポンサーリンク




葬祭費を受け取りましょう

誰でも亡くなると、入っていた健康保険を死亡脱退することになります。

自治体によって名目は若干異なるかもしれませんが、どの健康保険でも葬祭費などの名目で数万円が支給されるはずです。

これも遺産の一部ですので忘れずに給付を受けましょう。

忘れた頃にやってくる還付金をお忘れなく

司法書士さんに初めてお会いした時、伯母には「ちょこちょこ還付金が入っていた」というお話がありました。

何が還付されていたのか、おわかりになりますか?

伯母は介護を受けているので介護サービス利用料を支払っています。

しかし、しょっちゅう入院するので、入院している間は病院のお世話になるので介護施設は利用していないことになります。

その介護を受けていない日数分の介護サービス利用料が、まとめて後日還付されるのです。

伯母の場合、元々住んでいた町から遠く離れた特養ホームに入居して、住民票もそちらへ移っていたのですが、介護保険は元の住所のあった自治体の保険に加入したままとなっていました。

これは、介護保険を施設のある地域の負担としてしまうと施設の多い自治体の負担が大きくなってしまうため、長年住んでいた町の役所が責任を負う形になっているのだそうです。

スポンサーリンク




ですから、還付金の受け取りも施設のある遠方の自治体ではなく、地元で手続きすることができました。

通常は、年金と同じように自動的に振り込まれますが、数ヶ月遅れで還付されるため、最後に入院していた期間の還付金が支払われる時には本人はすでに亡くなっています

本人が亡くなったことを銀行に連絡すると口座が凍結されますので、その後の振り込みは入金不可となって役所に戻される場合があります。

そのような場合は役所から通知が届いているはずですので、忘れずに開封して確認しましょう。

被相続人の銀行口座を解約し、預貯金を払い戻しする

伯母の場合、口座のある銀行はひとつだけでした。

伯母が亡くなった後すぐに司法書士さんが伯母が亡くなったことを銀行に連絡してありましたので、口座はその時点で凍結され、入金も出金もできない状態になっていました。

この口座を解約して、預金額をいったん自分の口座へ振り込んでもらわないといけません。

問い合わせすると、伯母の取引銀行には「相続オフィス」という専門の部署があって、口座のあった支店の窓口へ行かなくてもすべて郵送で手続きができるようでした。

これは手続きする私が休みを取らずにすむので、仕事を持つ身には大変ありがたかったです。

でも、「銀行の支店へ行かなければならないので近い人でないとできない」というのが代表者を選ぶ基準だったんですよね。

郵送でもよいなら、銀行の件はあまり関係なかったのではないでしょうか。

おそらく、司法書士さんも電話ですませられる話ではないため、直接会って話すとなると遠方の人を選ぶと負担になるから、というのが本当の理由だったのではないでしょうか。

もっとも、銀行によっては、口座のあった支店の窓口へ実際に出向かないと手続きできない場合もありますので、よくご確認下さいね。

場合によっては、それによって誰を代表者にするかに関わってきますので、先に問い合わせだけしておくのもよいですね。

法定相続人であることの証明

銀行に電話して口座名義人の姪であることを告げると、「遺言状はないのか?」「本当に探したのか?」などときかれました。

これはおそらく、どの銀行でもきかれると思います。

伯母は遺言状を遺していませんでした。
多額の資産を持っているわけではないし子供もいないですから、遺言状を書こうなどとは考えたこともなかったのでしょう。

銀行の「相続オフィス」から「相続関係届出書」という書類が送られてくることになり、それに記入して返送するのと、相続人であることを証明するための戸籍謄本や除籍謄本、代表者の印鑑証明書を郵送することになりました。

銀行によっては、相続人全員の印鑑証明書が必要な場合もあるようですので、口座のある銀行にお確かめ下さい。

まず、法定相続人が誰と誰なのかの証明書が必要です。

今回の相続関係図は下記のようになります。

伯母を仮に花子としましょう。青で示したのが被相続人の花子です。

法定相続人はピンクで示した5人になります。

花子は4人きょうだいで、兄の一郎、次郎、弟の三郎がすでに亡くなっています。

花子の夫はずっと前に亡くなり、夫婦の間に子はありません。

一郎にはA男、B男、C男の3人の子があります。

次郎は独身のまま亡くなったので子はありません。

三郎には私と妹のふたりの子があります。

一郎と三郎に2分の1ずつ相続権があり、それをそれぞれの子供たちが相続します。

すると、それぞれの法定相続分は、

私、妹:2分の1の2分の1ずつ(すなわち、全体の4分の1ずつ)
A男、B男、C男:2分の1の3分の1ずつ(すなわち、全体の6分の1ずつ)

となります。

前の記事の繰り返しになりますが、相続人の相続順位は下記の通りです。

第1順位 子と配偶者
第2順位 直系尊属(親、祖父母)
第3順位 兄弟姉妹

第3順位の兄弟姉妹まで亡くなっている場合、その子である甥・姪が代襲相続人になります。 

甥・姪は相続順位が低いので、それよりも順位の高い相続人がすべていなくなっていることの証明書が必要になります。

A. 花子の夫が死亡していることを確認できる戸籍謄本

B. 花子に子がいないことを確認できる戸籍謄本

C. 花子の両親が死亡していることを確認できる戸籍謄本

D. 花子の祖父母が死亡していることを確認できる戸籍謄本

E. 一郎、次郎、三郎が花子の兄弟であり、すでに死亡していることを確認できる戸籍謄本

F. A男、B男、C男が一郎の子であることを確認できる戸籍謄本

G. 次郎に子がないことを確認できる戸籍謄本

H. 私と妹が三郎の子であることを確認できる戸籍謄本

これだけの戸籍謄本・除籍謄本が必要となります。

スポンサーリンク




返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です